鎌倉時代の古刹800年の歴史と運慶の真作
浄楽寺
※2024年7月1日~2024年3月31日まで収蔵庫改修工事のため仏像拝観できません。
横須賀西海岸に800年以上の歴史を有する浄土宗寺院。1189年建立、三浦一族の武将・和田義盛夫妻発願の運慶作の仏像が5体安置されている(いずれも国指定重要文化財)仏像拝観は要予約。近代郵政制度の創始者である前島密翁夫妻墓所。
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浄楽寺略縁起
寺伝によると、文治5年(1189)に源頼朝が父・源義朝の菩提を弔う為に創建された(鎌倉にあった)勝長寿院を、建永元年(1206)の台風による堂宇破損を機に和田義盛と北条政子の手で現在地に移したとされる。鎌倉では大御堂などとも呼ばれ、現在も地名として残る。また、和田義盛が建てた七阿弥陀堂の内の一つという説もある。運慶作の不動明王立像、毘沙門天立像の胎内から発見された仏像の魂である月輪形木札に「文治五年己酉三月廿日庚申 大願主平義盛芳縁小野氏 大佛師興福寺内相應院勾當運慶小佛師十人 執筆金剛佛子尋西淨花房」と記載されることから仏像の発願者は平(和田)義盛と芳縁(妻)小野氏が願主と判明している。これにより勝長寿院の仏像が移されたという説は否定されつつある。鎌倉光明寺の資料によると建治元年(1275)に浄土宗4祖寂慧良暁上人(浄土宗大本山鎌倉光明寺2世)が移住し中興したため開山としているがそれ以前の寺の歴史は不明。天正19年(1591)徳川家康より朱印地3石を賜わった。火災や震災などによって幾度か堂宇が半壊しているが、いずれも再建されている。本尊である阿弥陀三尊と不動明王・毘沙門天は全て国指定重要文化財に指定されている。境内墓地には日本近代郵便制度を整えた前島密翁の墓がある。
武士の体験
三浦半島は武士の始まりと終わりが詰まった武家文化の宝庫です。そんな三浦半島にある浄楽寺では、様々な武士体験を用意しています。「写経体験」では800年前の和紙の作り方を再現した鳥取和紙で写経体験を行うことができます。写経の最後にはバーチャルの運慶仏に奉納することができます。「彫像体験」では、実際に運慶作の仏像に納まっていた小さな仏像を模したものに彫刻・彩色する体験が行えます。彫刻する仏像は仏師梶谷叡空氏が製作したもので、阿弥陀仏です。念持仏としてお守りにしていただいてもお仏壇の本尊にしていただいてもかまいません。当日お魂入れは行いませんが、バーチャルの仏像に奉納することができます。浄楽寺で鎌倉時代の追体験を行いたい方は下記をご覧ください。
運慶仏を拝観
全国に運慶作と推定される仏像は31体程度、そのうち運慶真作は18体とされる中、浄楽寺では1189年建立の運慶作仏像五体を予約拝観することができます。また、運慶作の阿弥陀三尊は全国でお参りできるのは浄楽寺のみです。武士により影響を受け作風を変えていった運慶壮年期の作品で、運慶工房としては初めての彫像といわれている。年に2回(10月19日、3月3日)の一般公開御開帳以外では、事前予約で1名様よりご案内いたします。ご案内の際には解説と蠟燭の明かりだけでお参りする暗闇参りを体験することができます。鎌倉時代当時の姿を感じるとともに和田義盛夫妻の祈りにも触れてください。ご予約は下記より。
※2024年7月1日~2024年3月31日まで収蔵庫改修工事のため拝観できません。